栃木県矢板市は18日、台風19号による市内の被害状況(同日午前10時現在)を発表した。同市文化会館(同市矢板)の地下配電室の浸水被害で電気や冷暖房などの設備が壊れた。復旧の見通しは立っておらず、同会館で予定されていた年内の催事などを全て断ったほか、来年1月の成人式も会場変更などの検討に入った。
同市によると、同会館では大小ホール部分は浸水を免れたものの、地下の配電設備は約1・7メートルまで浸水し、ほぼ水没。電気が止まり、冷暖房設備も使えない状況が続いている。また隣の矢板公民館も同じ設備を利用しているため停電が続いたが、発電機2台で事務所内の照明とパソコン、電話、コピー機だけを復旧させた。各部屋の照明も使用できるように同日から応急工事を進めている。
斎藤淳一郎市長は同日の定例会見で「できるだけ早い復旧を目指しているが、年内の催事などは全てキャンセルした」と説明。来年の成人式については、「(年内復旧できない場合に向け)ホテルなどへの会場の変更や3地区の中学校単位で分散して開催するなど、新成人で構成する実行委員会の考えも尊重しながら検討したい」と語った。(伊沢利幸)
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